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66.7‰を体感したい。以前から気になっていた碓氷峠の廃線跡を歩く体験がやっと実現。11月18日秋も終わりに近い爽やかな秋晴れの日に「廃線ウォーク」(安中市観光機構)に参加してきました。
1000m進むのに66.7m上る。坂と思えば大したことはないのですが、レールの上に定員50人乗りの列車を置いたと考えた途端にとんでもない驚きに変わります。登るのにも降るのにも安全第一で動かすために想像を超える努力が求められたことでしょう。
この屈指の難所を鉄道文化むらのある横川駅から軽井沢駅を目指して、普段は立ち入ることのできない線路の上を解説をしていただきながら歩きました。かつて特急あさま号の車窓に広がっていたであろう景色を眺めながらゆっくりと…
他に類を見ない碓氷峠の急勾配対策として当時携わった人々の熱い思いと碓氷峠専用EF63機関車の頼もしさは、歩く前と後ではその印象を強く変えました。
横川駅から軽井沢駅までの距離11.2km、高低差553m。1997年に長野行き新幹線開通でこの区間が廃止となり早や20数年経ちましたが、峠越えの前線基地だった当時の活気と人々の鉄道の物語が目に浮かんでくるようでした。
以前、三浦綾子の「塩狩峠」(宗谷本線の峠で連結器から外れて起きた逆走脱線事故を題材にしたもの)を読んときと重なるものを感じながら…
時代とともに「より速くより快適に」を追い求目覚ましい進歩を遂げていますが、軽井沢を目指す新幹線はいま、長いトンネルによって30‰で駆け上っていくそうです。
今回は重いカメラは車に残し、iPhoneを片手に記録してきました。季節は5月の新緑の時期が特に素晴らしくおすすめとのことでした。
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当時を偲ばせるEF63…文化むら内で動態保存
園内周遊あぷとくんが通過
駅近くの関所のまわりは昭和にタイムスリップ
何気なく歩いてはいましたが、ふと見ると電柱は垂直なので登り始めているのがわかります
旧丸山変電所(国の重要文化財)…動画で撮ったのですが載せられないためスクショです💦
峠の湯で昼食の後、ここからいよいよ立ち入り禁止区間に許可を得て入ります
登ってます
支柱のカラー帯はなんでしょう?…電線ケーブルは重しで調節してますが、たわみがないか目視確認できるようにするためのものだそうです
出ました!66.7‰ 当時のものはとうに持ち出されていて現在はレプリカだそうです…この坂をあの鉄の塊が上り降りできたこと自体が信じられないくらい
トンネルを出るとすぐに次のトンネルが見えます…右の壁の50という数字は壁の厚さ(cm)でトンネル中央部分は40.30となります
めがね橋…いつもの反対側から、この時期はもう山陰に入ってしまいます
熊の平…時代の違うトンネル4本
周りの木の枝が覆い被さってきますが、あえて手は加えないそうです
台風で土台が流出、廃線なので修復できません
ふと横を見るとこんな素敵なところも
ゴミが落ちてますが、それもあえて片付けず現状維持で保存しています(相当昔の空き缶)…そういえばスーツさんの動画にもあったなコレ🤣
私が参加したコースは、下り線横川駅から軽井沢駅まで、11時スタート17時着、昼食はおぎのやの峠の釜飯、安中市観光機構(あんとりっぷ)主催で参加費6500円でした。(逆コースもあり)
ちなみに現在までの参加者は3千人くらいとのこと。鉄道の歴史を知る上で、もっともっと多くの人に体験してほしいと思いました。
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